犬の毛は二種類!
犬の体を覆う被毛は人の毛髪と生え方が違います。
人の場合は1つの毛穴から1本の毛が生えていますが犬の多くは1つの毛穴から一次毛と二次毛が数本生えています。
「一次毛」は長くて太い毛で「上毛」(オーバーコート)と呼ばれ、主に皮膚を保護する役割があります。
「二次毛」は短くて柔らかい毛で「下毛」(アンダーコート)と呼ばれ、保温・保湿の役割があります。
【シングルコート】
一重で毛が生え変わる換毛期の変化が大きくないため抜け毛が少ないとされています。
◆長毛種(ヨークシャテリア・トイプードル・アイリッシュセターなど)
◆短毛種(パグ・ビーグル・フレンチブルドッグ・イタリアングレイハインド・ジャックラッセルテリアなど)
【ダブルコート】
下毛(アンダーコート)と上毛(オーバーコート)の二重構造になっています。
◆長毛種(ゴールデンリトリーバー・シェットランドシープドッグ・ボーダーコリー・ポメラニアンなど)
◆短毛種(秋田犬・ウエルシュコーギー・柴犬・ジャーマンシェパードドッグ・ラブラドールレトリーバーなど)
洗い方のポイント!
シングルコートは上毛のみの場合が多く、お湯は全身に行き渡りやすいですが
皮膚までしっかり濡らしましょう。
ダブルコートは上毛と下毛の二重構造のため、お湯がしっかりと皮膚に届くように濡らしましょう。
全身を濡らし肛門腺を絞ったあとは、石けんで洗いながらマッサージをしていくのもいいでしょう。
毛の根本まで石けんの泡を行き渡らせしっかりと洗っていきましょう。
毛を洗うのではなく、全身の皮膚を洗う感覚で、下毛、皮膚まで洗っていきましょう。
お顔は食器用スポンジを使って濡らしたり石けんの泡をつけていくと簡単で犬の負担が軽減します。
すすぎはしっかりと皮膚まで、お腹、爪の間に加えシッポの付け根まできちんと洗い流し
すすぎ残しのないようにしましょう。
すすぎ残しはフケ等の原因になります。
抜け毛について!
犬の毛は一定のサイクルで発育と脱毛を繰り返しています。
これを「毛周期」といい「成長期→退行期→休止期」の3期からなります。
休止期の後、新しい毛が生えはじめ古い毛を押し出して脱毛がおこります。
毛周期は犬種差や個体差で抜け毛が多かったり少なかったりします。
また日々の抜け替わり以外に春と秋の年2回、大量に抜け替わる時期を「換毛期」といいます。
換毛期は気温と日照時間が大きく関係しています。
春、暖かくなると密生した冬毛が抜けて夏毛が生えてきます。
秋は気温が下がり夏毛が抜けて冬毛が生えてきます。